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山尾志桜里の選挙区(愛知7区)に公認候補を立てる。政権交代をするために必要なこと。

本当に政権交代を実現するつもりがあるのだろうか。少し前(9月9日山梨県笛吹市での記者会見)になりますが、民進党の代表となった前原誠司さんが、離党予備軍をけん制するために新たな離党者の選挙区に候補者を立てると宣言、一方で、不倫騒動で離党した山尾志桜里衆議院議員の選挙区である愛知7区は例外とする方針を示したニュースを見て感じたことでした。おそらく多くの有権者が有するであろう国民感情とのギャップに唖然とするとともに、人を切り捨ててでも戦い(選挙)に勝利するという覚悟がまるで感じられませんでした。

「彼女と目指すべき社会像は一致している」と前原代表は言います。社会像や政策の一致があるのならば、議員同士は共に手を携えて政治を進めていくべきということ自体はその通りなのでしょう。しかしながら、選挙を前にした非常時において、この考え方は完全に間違いです。このやり方では、選挙に勝てないのです。明快に言いましょう。前原代表が選挙に勝つために必要なことは、徹底的に山尾志桜里さんを断罪し、彼女の選挙区に民進党の候補者を立て、自民党との違いを鮮明に見せる。政治への覚悟を見せることなのです。

民進党が浮世離れをしているなあ、政治ごっこをしているなあというのは、当選回数の少ない所謂、若手議員たちが前原代表の対応に対して、選挙を前にして生温い対応だと言うどころか、離党処分は不当だと非難しているのを見れば明らかです。

 「山尾氏本人は男女の関係を否定しているのに、党として山尾氏を守ろうとしなかった。」

「補選を避けるために、離党だけさせて、有能な若手の政治生命を奪った執行部の対応は最低だ」

 こうした浮世離れした内輪の思考に陥るのは、本当に恐ろしいものだなあと思います。政権を奪取しようと思っているのかと疑わざるを得ません。頭にあるのは己の人間関係のみ。有権者との関係を一体全体どのように考えているのでしょうか。

山尾氏の行動は、明らかに有権者への背信行為でした。そして、前原代表が事あるごとに述べている「All for All」ならず「All for Me」を体現してしまった人間には、個人の感情、個人的な人間関係的は別として、政治的な関係では明確にかつ誰の目にも分かるように切り捨てなければ、有権者からの付託を得ることは決してできないのです。

前原さんの話に戻りましょう。前原氏は社会像が一致しているという理由で山尾氏の選挙区に独自候補を立てないという判断をしています。一方で、政策が一致しているのかという調査や検討抜きに民進党を離党する判断をした議員に刺客を立てるという報道が伝わっています。完全に前原氏の行動は矛盾しています。目指すべき社会像が一致しているのならば、愛憎や私怨を超え、国民のために民進党を解党してでも、統合に向かうというのが前原さんの考えに沿った行動だと私は思いますが、いかがでしょうか? 残念ながら現実は、危機の場面に際し、言葉と行動の自己矛盾を繰り返し、政治家として最も大切な言葉の力を失い続けています。その意味において、山尾志桜里さんと変わるところはありません。

政治改革のキャッチコピーを背に、日本新党松下政経塾というブランドの下で行動してきた政治家たちはもはや、地に落ちました。年月を重ね、彼らが批判していた自民党政治家同様、しがらみで身動きの取れない政治家となっています。美しい身の処し方を考えるならば、引退することでしょう。若手政治家を応援する好々爺くらいしか、彼らの「上がり」はありません。