猪瀬直樹氏(元東京都知事)がインターネットのメディアから、自民党都議会、特に千代田区選出の内田茂都議への攻撃を盛んに仕掛けています。
https://newspicks.com/news/1655926/
私自身も都民でありながらほとんど知らなかった東京都議会の勢力分布と都知事選の関わりについて分析していきたいと思います。
都議会議員の分布
定数127議席の内、最大会派の自民党は、60議席(44.4%)を占めており、2番目に大きい公明党は23議席(17%)です。地方自体では議院内閣制とは異なり、与党という考え方はありませんが、自公合わせて83議席(61.4%)で過半数を大きく上回ります。自公と協調ができない場合には、都政が止まってしまう状況に陥ることは必至のようです。前回の都議選では、投票率が43.50%という低さにとどまり、組織票のある政党が有利となったと言われております。
小池百合子支持は「かがやけTokyo」の3人のみ
都知事選では、自公の議員が増田寛也候補を応援しました。民進党(18議席(14+4))、共産党(17議席)、生活者ネット(3議席)は、統一候補として鳥越俊太郎氏を推薦しており、小池百合子現知事を支持したのは、「かがやけTokyo」の3人だけでした。新都知事の初登庁の際に出迎えた議員はこの3人のみです。
各会派の都議が、今回の都知事選で推薦候補の応援にどのくらいコミットしていたかという点を計測することは、非常に難しいですが、応援演説に立ったり、後援会等支持者に対し、増田さんや鳥越さんを応援するようお願いしていた都議が、舌の根も乾かぬうちに小池百合子支持となることは考えにくいと思われます。
議会の協力が得られなければ、公約に掲げた冒頭解散への流れを作り、小池新党結成がささやかれているのも納得といえるでしょう。