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東京・生活者ネットワークとどう向き合うか。小池百合子と都議会

 地方自治体の選挙の際に「東京・生活者ネットワーク」という聞くことがよくあります。地方自治にあまり関心のない方は、名前だけは聞いたことがあるけれど、その内実について知らない人がほとんど様に思えます。支持政党がほとんどいない小池百合子都知事に立ちはだかる議会運営において、ちょっとしたポイントとなるこの「東京・生活者ネットワーク」について考えていきたいと思います。

組織構成

東京・生活者ネットワークは、生協とのつながりが深い政党です。東京都内の生活クラブ生活協同組合の「代理人」運動部門とされ、1977年に練馬区で結成された「グループ生活者」をその前身としています。運動当初の中心となったのは、江田三郎が提唱した構造改革路線に共感する人々で、要するに共産党でもなく社会党でもない党派性の緩いノンセクトのようなリベラル勢力です。現在では、消費者運動や環境運動等の動きも取り込み、左派理論よりはどちらかというと生活に寄り添ったリベラル系の主婦層を中心に構成されてます。2016年8月現在、都議会で3議席、区議会・市議会では合わせて51議席(間違ってたら指摘してください。)を保有し、全員が女性です。

政策

  • 市民主義(反・コーポラティズム(※1))
  • 反戦(護憲)、反原発、反貧困
  • 男女平等

ユニークな特徴

  • 議員はローテーション(原則2期、最長3期)
  • 石原都政では、かなり協力的   

都知事選の対応

 鳥越俊太郎統一候補として全面的に支持しました。

女性知事小池百合子との親和性

  全員が女性議員であり、女性問題で上手な対応をすれば、味方になってくれる可能性の高いグループです。何しろ、あの石原都政では、是々非々の対応をしています。反コーポラティズム・多元主義を標榜するグループですので、上から目線は危険です。自民党公明党共産党と異なり、地位の高い人を抑えればOKというグループとは異なります。要は、「市民主義」とか、「参加する民主主義」といったワードに敏感であり、都政の決定プロセスに関与させることでうまくコントロールが効くはずです。

 

※1 独占的代表権を与えられた利益団体が、公共政策の形成、施行過程に協調的に参画する利益代表システムをいいます。

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