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週刊ダイヤモンドに調査報道は無理なのか。PCデポ社長野島隆久インタビュー価値はゼロ

Diamond (Japanese company)
ダイヤモンド社本社ビル(出典:Wikimedia Commons)

週刊ダイヤモンドがPCデポ社長の独占インタビューに成功、しかし・・・。

週刊ダイヤモンドが騒動の渦中、PCデポ社長の野島隆久氏への独占インタビューに成功した模様です。Yahooニュースでも取り上げられましたので、ネットでご覧になられた方もおられると思います。おおっと記事を読みましたが、時間の無駄でした。

すべてインターネット上で取得できる情報のみでインタビューを行っています。あっと言わせる一次情報を週刊ダイヤモンドに期待したのですが、無駄でした。メディアの仕組みが本当に変わりつつあります。一次情報がネットなのですから・・・。

diamond.jp

PCデポ騒動の時系列、雑誌メディアの凋落

再度整理しますと、今回のPCデポ騒動は、おおよそ次の経緯を辿っています。

「Twiiter → ネットメディア → 国民 → 政府・マスメディア(週刊誌含む)」

国民に知れ渡った段階で、PCデポ社長のインタビューをしたのですから、何らかの世の中に伝えるべき情報を週刊ダイヤモンドは握っているのかと期待しました。しかしながら、記事を読む限りインタビューワーにはネットで流布した情報しかなく、それがためにインタビューに迫力はなく、PCデポの社長が伝えたいことのみが伝えられるというある意味ダイヤモンド社は自社の情報発信力をPCデポに利用される結果に終わりました。

かつて、週刊誌メディアは独自のネタがあり、スクープをものにする力がありました。自社の専属記者、フリーの記者、自社で発表できないネタを持つ覆面新聞記者の調査力を雑誌側がうまく利用し、読ませる記事が多かったように思えます。しかしながら近年は情報メディアの多様化に対応できず、また、経済停滞のあおりを受け、経営自体が苦しくなって思うように取材費を捻出できないと聞きます。取材費を捻出できないから深い調査ができない、深い調査ができないから記事も劣化し雑誌を買わなくなるという負のスパイラルに陥っています。

せっかく単独インタビューという快挙を成し遂げても、これでは週刊ダイヤモンドの部数が伸びません。PCデポの広告出稿が多少もらえるだけです。追撃の記事が出ない限りは、経済の文春砲にはなれないでしょう。

私ならここで思いっきりフリーの記者を含め、取材費を奮発して挽回を図ります。まあ、その気概がもう雑誌メディアにはないのかもしれません。

追記:こりゃ、調査報道なんてできないわ。

www.pcdepot.co.jp

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