Nikkei225オプション日記

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6月15日03:00のFOMCの展望。FF金利利上げと日経平均

Janet Yellen official portrait
(イエレンFRB議長 出典:ウィキメディアコモンズ)

日経平均20,000を挟み膠着状態

日経平均は大台の20,000円挟み、毎度恒例のFOMC(米連邦公開市場委員会)前の膠着状態が続いています。金曜日にアメリカNASDAQ市場おける100ポイント超の大幅調整を受けて、連れ安が心配された日経ですが、19,800円近辺は岩盤のように固く、底堅い展開が続いています。これまで波乱要因を増幅させてきた為替の影響も以前と比べても小さくなったように感じられます。そんなこんなで早くもFOMCを迎えます。市場の予想は、9割がた利上げと見られているようです。前回の雇用統計の結果は、非農業部門雇用者数の伸びがピークアウトしたことを示すような内容(前回21.1万人、予想18万人、結果13.8万人)でした。雇用統計の発表直後は、これまで市場のコンセンサスであった次回FOMCの利上げを見送るのではないかという疑念が持ち上がり、円安が一服、一転円高が進み1ドル110円を割り込む場面も何度かありました。現在のドル円相場も、個人的には利上げを前提とするには、ちょっと円高に振れているのではないかと思います。ということで、私の予想は、利上げを実施すれば、ちゃんと円安に向かい、日経平均は20,000円を明確に抜けていくと思います。勿論、北朝鮮情勢で核実験などの大きな動きがあれば別ですが、これまでのミサイル実験程度であれば日経平均に影響はないでしょう。

0.25%の利上げはやはり確実だと思う理由

これまでのFRB連邦準備制度理事会)の歴史やイエレン議長の発言、アメリカの金融動向の情報もそうですが、私はイエレンさんの「顔」に注目します。バーナンキさんのように才気煥発といった感じではなく、まあどっしりと構えて着実に正攻法の金融政策を進める穏やかな相貌です。もし、オーソドックススタイルのセントラルバンカーなら、金融政策を行使する余裕があまりない現在の低金利については、上げられる時になるべく上げておくのが望ましいと考えるでしょう。いいか悪いかは別として、金利の下げ余地を残すように行動するのが各国の中央銀行の行動様式、癖なのです。まあ、アメリカ経済は利上げをしてもよい環境であるのは間違いありません。

イベント前の買いオプションは難しい

となると、コール買いとなるところなのですが、雇用統計同様、イベント前のオプションは高いボラティリティを前提としているため、割高な価格がついています。仮に自分の思う方向に株価が動いても、思ったほど儲からないことがしばしばあります。また、逆方向に行った場合にはとんでもないダメージを負うことが多いです。私自身はイベント前のオプション買いはよほどの自信があるとき以外はあまり行いません。どちらかというと、イベントが終わった次の週、相場が落ち着いてからひっそりと買うのが私のスタイルです。でも20,500円あたりのコールはおいしそうに思えます。ただ、最近あんまり当たらないからなあ。