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アメリカ経済の好調続く。2017年7月7日のアメリカ雇用統計の結果について

NYC NYSE
ニューヨーク証券取引所 出典:Wikimedia Commons)

アメリカ雇用統計の結果

7月7日(金)の21:30にのアメリカの雇用統計が発表されました。結果は次の通りです。

  • 非農業部門雇用者数:22.2万人(事前予想17.8万人)
  • 失業率:4.4%(事前予想:4.3%)
前回の雇用統計は、非農業部門雇用者数が13.8万人という結果に終わり、事前予測の18万人と比べて大きく減少したことから、今回の雇用統計の結果が悪いと、少し世界経済の先行き不安が起こるなあと心配していました。ただ、今回は22.2万人増という予想以上の結果となり、不安や心配は払しょくされました。アメリカの経済は底堅い安定した成長を続けているといえるでしょう。
トランプ大統領の性格が、まあ、アレなせいもあって、CNNをはじめとしたリベラルメディアから格好の餌食となっています。アメリカ国内政治の不安が現実の混乱よりも、メディアによって増幅されて日本に伝えられてきており、こんな時に雇用統計、株価といった経済指標は、アメリカの本当の実態の状況を知る上では非常に有為なものであるといえるでしょう。アメリカの経済指標から見えたことは、アメリカ経済はびくともしていないということでしょうか。確かに失業率は事前予想より悪かったといえば悪かったのですが、0.1%程度の数値はほとんど統計誤差の範囲内といえます。当然株価は上昇し、NYダウは、前日比94.30ドル(0.44%)高。NASDAQは前日比63.61ポイント(1.04%)高で引けています。月曜日からの日経平均には明かる兆しが見えています。

 7月10日以降の日経平均の展望

先週の日経平均は、都議会議員選挙における自民党の大敗によって、安倍首相の求心力が弱まり、現状の緩和的な金融政策が縮小する懸念が市場関係者の頭をよぎりました。都知事選直後の月曜日は値を保ったものの、火曜日からは下落相場となり、節目の20,000円を割り込んだ水準で売り買いが交錯しました。値幅の小さいボックス相場ではありましたが、今回の雇用統計が悪いと大きく調整する可能性がありました。今回の雇用統計でよい数字がでて一安心しました。
ただ、今回の雇用統計によって、現在の20,200円から19,800円あたり推移している日経平均のBOX相場を上抜けていく自信は私にはありません。為替は現在、113円台後半近辺で、円安となっていますが、最近の日経平均の為替連動性は低く、何とも非常にわかりにくい相場なのです。日銀の影響なのかもしれませんが、来週はいったん様子見かなあという感じです。SQを控えてさらに膠着状態が続くかもしれません。