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トルコのクーデターは本当に失敗したのか?

メディアから、昨日行われたクーデターは失敗に終わったというトルコ政府側の官製報道ばかりが飛び交っていますが、本当に失敗に終わっているのでしょうか。NHKのインターネット版では「トルコ「クーデターは失敗」 戦闘で194人は死亡」という何ともミスリードを誘うような見出しが出されてます。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160716/k10010598601000.html

よく記事を読むと、<軍の参謀総長は>失敗に終わったと言っていること伝えているだけで、鎮圧されたとは言っていないのですが、見出しだけを見るとあたかもすでに鎮圧されているこのような印象を持ちます。こういう見出しによって印象操作が行われますので注意が必要です。中東のメディア「アルジャジーラ」でも「failed」という言葉を使用していますので政府側に有利な状況なのかもしれませんが、このメディアも軍人を嫌っていたりしますので、なんとも言えません。一方でアルジャジーラ2700人に近い兵士が逮捕され、約3000人の裁判官が解雇されたと報じています。今回のクーデターはかなり大規模なものだったと言えるでしょう。インターネット上には、反乱軍側がフリゲート艦を抑えているという情報も飛び交っています。
昨日の私の憶測の繰り返しになりますが、今回のクーデターの背後にはアメリカの影がちらついています。最近エルドアン大統領のの軸足がどうもロシアの方に傾きつつありました。レイムダックになっているオバマを無視して、CIAが勝手に行動したと推測します。何だか落合信彦的な感じになってきたので止めます。
何れにしても、戦争中の当事者からの報道はどうしても大本営的な発表になりがちです。イラク戦争時のイラクのアジズ外相の嘘ばかりの発表をテレビのリアルタイムで見れたことは貴重な私の経験です。