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政治リソースをこれ以上、豊洲移転に使うのは疑問。確実に勝てるオリンピック施設問題へ向けるべき

女性だからと言って差別しているわけではないのですが、と言ってやはり私は多少差別主義者なのかもしれません。築地市場豊洲移転を一時停止した小池百合子東京都知事は、この問題に対し、矢継ぎ早に二の矢、三の矢をを放ち、猪突猛進に切り込んでいます。

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しかしながら、土壌汚染の問題しかり、地下空間の問題しかり、今回の意思決定プロセスの問題しかり、それほど大した問題が生じていたとは私の目には思えないのです。マスメディア、とりわけテレビメディアは事実をセンセーショナルに伝えているようですが、自宅にテレビがなく、インターネットとラジオから情報を得ている私から見ると、豊洲問題については心を動かされません。むしろ、問題があると思い込んで取り掛かった小池都知事が、調べても調べても、大きな鉱脈を掘り当てることができず、むしろ鉱脈がなかったというのが結論のような気がしてなりません。

不動産開発に多少携わった経験から申し上げると、建設工事というものは建築士が机上で作った設計書通りに進むものではありません。現実の開発はむしろ、現場で工事をしている間に新たな問題が発見され、工事を前に進めていくためにに施工側(建築会社や現場の職人さん)が図面と現実の状況にうまく折り合いをつけるしかないことがほとんどでした。勿論、重大な変更は話し合いますが、すべて万事話し合いをしていたら時間がかかって仕方なく、工期の延長や予定の変更というデメリットを考えると、そこはいい塩梅に施工側がやってくれるという信頼関係を重視していくのが開発の世界でした。経験の浅い発注者は、図面と施工の違いをことさら大きくとらえ、やり直しをさせたり、話し合いばかりで前に工事が進まなかったりして完成時期がずれ込み、旬の時期を逃して大きな損失を被るのも目の当たりにしていました。

この鉱脈をいくら掘っても、それほど意味があるとは思えません。意固地になって、視野狭窄に陥り、敵の術中にはまるリスクもあります。小池都知事はもっと別の問題に取り組むべきだと思います。この辺りは、ここ最近Twitterその他メディアでほとんど小池知事のストーカーと化している橋下元大阪市長と意見は一緒です。

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豊洲については、この辺りで幕引きが適当です。私はオリンピック施設及び関連施設の問題へ早く軸足を移すべきだと思います。こちらの方が、猪瀬直樹東京都知事が早くからネットで指摘いる通り、大きな鉱脈である可能性が高いように思えます。

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あまり、我の強い元都知事に引っ掻き回されたくない気持ちもよくわかります。しかしながら、もう小池さんも自分が自分がと言っている年ではないでしょう(ちょっと怒られそうですが。)。我を捨てて、都民のために力を尽くすことこそが、小池百合子さんの名声を高める一番の方法ではないかと思います。都民は小池さんの能力に期待して投票したのではありません。どちらかというと東京都の顔として、人をうまく使うリーダーへの期待で投票しています。都民のために利用できるものは利用し、皆の力で東京都を良い方向に持っていこうではありませんか。

オリンピック施設、関連施設は建設工事の不正の可能性もありますが、オリンピック後の負の遺産として東京都の財政を圧迫する問題はより確実な問題です。海の森水上競技場(カヌー)、アクアティクスセンター(水泳)、有明アリーナ(バレーボール)、武蔵野の森総合スポーツ施設の拡張(フェンシングとかバトミントンとか)などなど。問題点は都政改革本部(第2回)の資料をお読みください。

都政改革本部会議(第2回)会議資料 | 東京都都政改革本部

東京オリンピックの開催決定の際に象徴的だったフェンシングの太田雄貴さんのガッツポーズは、今や私の頭の中では、マイナースポーツ選手の単なるエゴに変わりつつあります。

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