Nikkei225オプション日記

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9月2日 アメリカ雇用統計の結果について

9月2日(金)の21:30にアメリカの雇用統計が発表されました。結果は次の通りです。

  • 非農業部門雇用者数:15.1万人(事前予想18万人)
  • 失業率:4.9%(事前予想:4.8%)

今回の雇用統計は、ジャクソンホール・シンポジウムにおけるイエレンFRB議長のスピーチ以降、市場関係者の中で高まった利上げ観測をいわば補強する結果となりました。事前予想よりも若干下ぶれたものの、利上げを大幅に延期しなければならないほどの下振れではなく、アメリカ経済は安定していることを示しました。世界情勢の急激な変化がない限り、9月もしくは10月に利上げを行う可能性が非常に高くなりました。非農業部門雇用者数の推移をグラフで示します。

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2016年の5月の雇用者数の落ち込みは3月後半から4月初めにかけて、アイスランドの首相の辞任、イギリスのキャンメロン首相の疑惑などパナマ文書の影響、ベルギーで起こったISのテロによる国際情勢の混沌などにより、企業の雇用に影響を与えたことが原因と私は考えます。そこから、6月、7月、今回の8月と雇用者数は持ち直しており、雇用は安定的に推移しています。

これを受けて、円相場は円安ドル高の展開となり、1ドル104円付近で引けました。NYダウは72.66ドル高(前日比0.39%高)、NASDAQも22.69ポイント高(前日比0.43%高)で終わりました。

日経先物の夜間市場では、大きなイベントを終えてかつ円安が進んだため、大幅に上昇し終値は、日中取引よりの先物終値から180円高い17,120円で引けました。CMEも17,130円となり、月曜日は窓開けの大幅上昇で始まりそうです。

私の主戦場たる日経225オプション取引では、今回のコール買いはリスクが低いと考え、通常の雇用統計の投資スタイルを変更したため、利益は小幅なものにとどまりました。雇用統計が予想より若干下振れしたため、発表直後はコールが大幅に下落、下落したところで購入していれば2倍以上のリターンとなっていたはずです。やはり、構築した投資スタイルはパフォーマンスが落ちない限りは続けなければならないと思いました。

来週については、金曜日がSQとなり、8月限のオプション売買は9月8日(木)が最終取引日となります。月曜日の上昇がどこまで進むのかがポイントですが、予測が難しいです。基本的に、木曜日までには17300円くらいまでは達成すると予想していますが、為替次第となります。ただし、仕掛け売りがあっても、大きな材料がない限りは日銀ETF砲によって買い戻されるので、できるだけノーポジションにして置き、仕掛け的な売りが入ったときにコール購入の戦略が正しいように思われます。時間リスクを考えると「17250C」辺りが、損切りも可能な安心して取引できるあたりだと思います。