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山尾志桜里衆議院議員のW不倫を擁護した評論家、コメンテーターたち

衆議院議員山尾志桜里
山尾志桜里衆議院議員(出典:Wikimedia Commons)

不倫議員の辞職会見を批判した議員自らに不倫疑惑

検察官上がりの政治家は、信念やビジョンにかけ、権力への志向ばかりが目につくとこのブログで資質に疑問を投げかけたことがあります。でもまさか、法律家で、論理を仕事とする方々が、つい先日、自身が国会で追及したばかりのその論理、論拠を忘れ、その論理が自分の身に降りかかってくるようなヘマはすまいと思っていましたが、この方は全く違いました。民進党山尾志桜里さんです。

2017年9月14日号の週刊文春が、倉持麟太郎さんとの不倫疑惑を報じました。報道のバンカーバスター、文春砲が国会議員に向けて完全に炸裂したといったところでしょうか。

反論は難しいでしょう。ホテルのツインの部屋に男女が一緒に泊まるということは、弁護士さんならよく分かることですが、裁判で不倫が推定されます。週刊文春による36階のホテルはメディアによってほぼ品川プリンスホテルであることが明らかになっており、そのツインルームの画像はインターネットを調べればすぐに出てきます。(http://www.princehotels.co.jp/shinagawa/room/room07.html/

お泊りになった客室がこの画像と全く同じものであるとは限りませんが、この画像を見た場合、お仕事をするのにはちょっと趣きがちがうなあと感じるのは私だけではないでしょう。

問題は不倫そのものにあらず。ダブルスタンダードと彼女の取り組む政治課題(待機児童問題)

問題は、議員の不倫そのものにあるのではありません。育児休暇期間中に不倫を犯し、自ら議員辞職をした議員(宮崎謙介前衆議院議員)に対し、水に落ちた犬を叩くようにテレビ番組で批判した議員が、その舌の根も乾かぬうちに、いやその当時ですら、不倫が推定されるような行為をしていた可能性があることにあります。また、Twitterの「保育園落ちた、日本死ね」を取り上げ、働く女性にとっての保育園の待機児童問題の重要性を盛んに主張してこられた方が、6歳のお子様はそっちのけ、家にも帰らず、若い男性の逢瀬を重ねるという言葉と行動の論理破綻・・・。YouTubeでこの数日、何万回と再生された動画を張っておきます。

www.youtube.com

個人的な感想として、疑惑が事実であるならば(まあ限りなく事実に近いのでしょうが)、議員辞職をするのは当然と思います。まあ、本来ならば選挙区の有権者たちがリコールするのが正しい民主政治の在り方(法の不備があり、現在地方政治家はリコールできるが、国会議員はリコールできない)ではありますが・・・。

それはさておき、週刊文春のスクープ以後、様々なファクトを目にしているはずのメディアや評論家たちが、この問題に対して現在どのような対応を取っているのかということについて、ちょこちょこと調べていくと、橋下徹大阪市長がさかんにコメンテーターや評論家を批判していた理由が本当によくわかりました。彼らが政治的中立を装って、いかに自分たちの政治的立場に都合の良いように発言しているのか、また底の浅い場当たり的な反射神経で物を言っているのか。一目瞭然でした。やはり、記録メディアたるインターネットメディアは、検証に最も適したメディアなのです。Twitterは、「バカ発見器」の呼び名の通り、その力をいかんなく発揮していました。以下、国民のメディアリテラシーの観点から、コメンテーターや評論家たちがこの山尾志桜里問題をどのように捉えていたのか、発言したのかを検証していきます。まあ、芸能界やら学会出身やらこうした著名人は、自己正当化の論理構築や極端な合理性志向の性向が強く、一般の方々の世界観との間に大きなズレがあるような気がしています。まあ、ことの推移を情報としてキャッチし、普通の国語力さえあれば、「仕事さえできればよい」という短絡的な結論にはならないはずですが・・・。ちなみに私は女性の社会進出を肯定的に評価しています。尤も社会性のかけらの見当たらないサイコパス性向の女性が跋扈する状態は勘弁と願っておりますが・・・。さあ、見ていきましょう。

不倫と政治家の資質は違う「仕事できるかどうか」という観点からの擁護

・三浦瑠璃(国際政治学者):ただいま炎上中

佐々木俊尚(ジャーナリスト):ただいま炎上中

・山本由樹(雑誌編集者)

山本 「離党したことからも、男女の関係も真っ黒だと思う。幹事長になる寸前だったのにバカだと思う。スキがありすぎる。しかし、彼女が不倫して誰が迷惑してるか。不倫は犯罪でもない。個人の問題だ」

加藤 「わかるけど、じゃあ、仕事しっかりしてれば、不倫してもいい、政治家でも?」

山本「それでいいと思う」(2017年9月8日 日本テレビ「スッキリ!」)

 ・小林よしのり(漫画家):山尾志桜里を守ることは民主主義を守ることの戦いだ(笑)

  ブログより:山尾志桜里は国家国民のために役立つ 

       民進党と「Nスタ」の岸井成格に失望した

 ・室井佑月(作家):自民党今井絵里子さんの時とのWスタンダードを目撃

「仕事ができる人の方が良いわけだから。誰に対しても仕事をきちんとしてたら。下半身の事情より仕事をどれだけやって…。ここで終わりになっちゃうのはもったいない」 (2017年9月7日 TBS「ひるおび」)

 ・山田邦子(コメディアン)

「バリバリの方でしょ。43歳で9歳年下? いいんじゃないの? 最高なんじゃないの?そのことで仕事をサボったとか、ちょろまかしたとかいうんだったらダメだけど、それがまた力となって、バリバリやるならいんじゃないのかな?」 (2017年9月7日 フジテレビ「バイキング」)

 ・テリー伊藤(テレビディレクター)

世間ではありますよ。年上の女性が若い男の肉体におぼれるっていうのは。理性でおさえられない彼女のそういう部分はあるんだよね。肉体におぼれちゃったから、普通に考えればしないことをしてしまった。不倫のことは10年も20年も覚えられる。これからもずっと言われていくわけ。政治家として大変な岐路に立った。すごく期待していたし、政治家としては優秀。でもこういうことで政治家としての生命が終わっちゃうのは残念な気がします。(2017年9月7日 TBS系「ビビット」より)

土田晃之(コメディアン)

 不倫疑惑の…不倫も飽きてきたのもあるんですけど、本当、もうぶっちゃけた話で言うと、もうこんなの家族内の話であって。「仕事できたらいいよね」と思ってしまうんだけど、山尾(志桜里)さんとかも。だって、じゃあモテないでね、仕事できない奴しか残らなくなるから。だったら、それぞれのプロフェッショナルで仕事できる人が、不倫していようがしてまいが、俺らは関係ないからと思って、第三者はね。世間の人も関係ないでしょ?だって、ここ別に仕事していればいいじゃないですか。国会議員だから、税金でこの人達ご飯を食べているかもしれないけど、要は仕事しているかしていないかが大事なことであって。それで、税金がどうこう言うんだったら、豊田さんのほうがよっぽど問題。だって、休んでいる間もずっとお金が出ているんだから。休んでいないんだから、この人。

 (2017年9月10日 ニッポン放送土田晃之 日曜のへそ」)

        ※ちなみに、土田さんの自民党宮崎元議員の不倫騒動ではこんな感じでした。

(すかした顔で)(宮崎議員は)大したこと言ってねぇなと思うんで」「ナルシストなのかなと思って。なんかカッコいいっすね、会見が」

(2016年2月12日)フジテレビ「直撃LIVE グッディ!」

        ※ちなみに、土田さんの今井絵里子参議院議員の不倫騒動ではこんな感じでした。

坂上忍)「でもこれ、ツッチーやっぱり、中にはこう何ていうかですねハードルが高い恋程燃えるという方とかもいらっしゃいますけどね、この二人の関係も結構なハードルだと思いますけどね。」
(土田)「でも、ほんとにそこまでハードル感じてたんですかね。ご自身たちは。ほんとに感じているんだとするならば、国会議員とするという立場を考えたら、やっぱり俺、俺、一線超える、超えないよりも、やっぱり皆さんおっしゃっている通り新幹線で手をつないで寝てるっていうあの行動はちょっといかがなものかと思うし、自宅に泊めさせるのもそうだし、同じホテルに泊まるとか、よく意識が低いですよね。だから、そこのルールが守れない子人たちが一線を超えないでいれるのかなと思って。

(フジテレビ「バイキング」)

 ・武井壮(タレント)

嘘はダメだと思うけど。別にさあ不倫関係とか男女関係とかもうどうでもよくねと思っているわけ。例えば子育ての法案をやっているから、こんなの絶対ダメとかさ、いろいろ言う人いるけどさ、俺別に片親だろうが、離婚しようが子育てはできると思うし、それでどうしようもない国になっちゃうなんてことないし、しっかりそこに関しては思いがあればいいって、家族に対して思いがあればいいと思うし、例えば家族がさ、例えば不倫があってさ、例えばなんか悪くなって新しい人が好きになちゃって、
不倫になっちゃったりして家族が壊れたとしたって、それは別に犯罪じゃねえからさ、言うたら。だから、そんなことをまあ、あげつらって議員やめろとか、何かそんなこと言ってんのさ、すげえ生産性がないなと思ってて、こんな、例えばまあ下半身ゆるいとかある人がもしいたとしても、政治家としての仕事きっちりやっててその辺がちょっとゆるくてダメな人と、政治家としての仕事は嘘ばかりついててさあ、お金ちょろまかしたりしててさ、しっかり女性関係はしっかりしていますみたいな人とどっちがいいですかと言ったら、政治しっかりやってくれる人が俺はいいわけよ。だからそこをちゃんと見て、やるやらない判断してほしいし、だからもう男女のことあげていったらさ、もうもっと山ほどいると思うぜ、全くないなんて人の方がこの世の中でさね、大多数だなんて思ってないからさ。(2017年9月12日MXテレビバラいろダンディ」)

政治文化の成熟という文化論を持ち出して、けむに巻く鼻持ちならないエリート主義者

 ・勝谷誠彦(コラムニスト)

これね選挙区から大変な有権者たちの付託をもらっているわけですよ。やらないかんこともいっぱいあるわけですよ。いいじゃん不倫なんて、べつにどうだって。おかしいよ。

(2017年9月16日関西テレビ「胸いっぱいサミット」)

 ・朴一大阪市立大学大学院教授)

つまりあの細野さんもあれから全然その問題を超えられてですね、党の代表的人物になられて、代表選まで出られましたから、こういう男と女の問題で政治的能力を持った人が葬られるっていうのはあり得ない話で、フランスみたいにもう少し政治と男と女の問題を切り離して考える成熟性が必要だと思いますね。

(2017年9月16日関西テレビ「胸いっぱいサミット」)

これはヤバイと論点すり替えに必死なリベラルおじさん

川村晃司テレビ朝日編集委員

「なぜこういうことが、まあ騒がれるようになったのかということでいいますと、まあ、それはどこからそういう情報が漏れたのか、文春が最初から知ってたわけじゃありませんから、その辺のところでまあこういう政界いわば、揚げ足取りと言いますかね、何となくその妬みの世界もあってそういう人たちからの情報が、与党か野党か分かりませんけれども流れたのではないかという 文春はまあそういう人、ことを狙っているというかそういう意味ではまあ、そういうタイミングがあったのかというようなこと人もいますね。」(テレビ朝日ワイドスクランブル

 ・伊藤淳夫(政治評論家)

民進党という政党は冷たい政党だなというイメージをこれでまた与えてしまうじゃないかなって気がするんですよね。あの山尾さんが幹事長になるんじゃないっかっていう情報が出たとたんにもう、こう批判というかですね、当選2回で党内調整できるのかとかですね、選挙仕切れるのかっていうですね、まあいわゆる妬み、嫉みの声がもうずいぶん出ていた。で、この問題発覚したとたんに辞職だ、離党だって声が執行部のかなり幹部クラスから出ている。例えば自民党今井絵理子さんどうしているんですかと。まあある意味、あれだけの問題起こしておいて、公職選挙法にも抵触するんじゃないかって言われているのに、こらって怒られただけですよね。まあ、党内における重みの違いっていうのは確かにあると思うんですけれど、なんか山尾さんの場合は民進党の中で山尾さんを何とかこれでも支えてやろうって声がなかったのはある意味不思議ですよね。」(2017年9月8日 フジテレビ「とくダネ」)

小倉智昭フリーアナウンサー

燃え上がっちゃうとしょうがないでしょ。

(2017年9月7日 フジテレビ「とくダネ」)

すべてを男性社会だ、男性の妬みだとかいう思い込みの激しいフェミニンおばさん

 ・江川紹子(ジャーナリスト)

         ※ちなみに、江川さんの宮崎さんの時における対応は以下の通り。

 ・真矢みき(女優)

 んー。何か悔しそうな顔が印象的で、それは不倫のことについてなのかなあって言う気もしないでもない。なんか、まあわからないですけれど、出所ってのは誰でも気になるところではないじゃないですか。だけれども、このタイミングで、やっぱりそこまでわきが甘いことをする方なのかなあと。えーとそう思うとやはりキャリアを積んんだ男性議員もたくさんいるわけで、ええっと彼女はやっぱり、インパクトでこう、ずっとのし上がってきた、ここ最近のし上がってきたというイメージが私にはあるんですけれどそういう方たち、全員ではない、後押ししてくれる男性議員もいる
けれど、やっぱりそこは納得できないという方も多いのかなと。まだまだ女性議員が活躍するのは難しい時代なのかなと。若すぎる面白くないという方もいらっしゃるのかなあと私は思いますけどね。(2017年9月8日 TBS「ビビット」) 

伝統的左派の安定のダブルスタンダード

小川一毎日新聞取締役)

   宮崎議員の不倫騒動の時

 ・有田芳生参議院議員

   宮崎前議員の時:

  https://ameblo.jp/yamatogusa/image-12308836118-14022798279.html