Nikkei225オプション日記

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12月の利上げは確実に。2016年12月2日のアメリカ雇用統計について

昨日(12月2日)、アメリカの雇用統計が発表されました。結果は、非製造部門雇用者数、失業率ともに改善し、良好なアメリカ経済を反映したものになりました。株価はちょっと足踏みしましたが、ここのところ下落の続いていたナスダック市場も何とか下げ止まり、一安心といったところでしょうか。簡単に内容をまとめます。

  • 非農業部門雇用者数(結果:17.8万人増、予想:18万人増)
  • 失業率(結果:4.6%、予想:4.9%)

失業率はポジティブサプライズ(自然失業率まで低下したと思われ・・・)

失業率については、ちょっとしたポジティブサプライズとなりました。アメリカの自然失業率はおおむね5%程度言われていましたが、それを大きく下回る水準まで来ています。市場関係者の注目は、失業率ではなく賃金上昇率に向き始めたというニュースも聞こえてきています。これ以上金融緩和によるインフレを起こしても、失業率に変化がないとFRBが判断するならば、12月に教科書通り利上げを行うでしょう。

今回の雇用統計は、株式市場の影響は少ない

問題は株式市場への影響ですが、12月の利上げは市場関係者の言う通り、私も織り込まれているという見解を持っていて、今回の雇用統計の為替や株式市場への影響は小さいとみています。昨日のアメリカの株式市場では、雇用統計の結果があまり影響せず、ダウは前日比で約20ドルほど下げました。日経先物の夜間市場もほぼ変わらずに引けています。材料出尽くし感で、為替市場は若干円高に振れています。

来週の日本市場ももボラティリティの大きい動きを予想(特に月曜日)

来週の動きですが、先週同様、材料による仕掛けが起こりやすい状況となっています。MSQを控えていることもありますし、年度末の株価を上昇させておきたい日本政府の思惑もあります。明日のイタリアの憲法改正国民投票の結果が、どのくらい波乱要因になるかも未知数で、疑心暗鬼の中、月曜日の東京市場が開きます。そのため、昨日のオプション市場ではPUTもCALLも高い価格で取引が行われました。

イタリアの憲法改正国民投票は、政権の安定化を趣旨としていますが、否決の公算が高いといわれています。まあ、下院について第一党になると自動的に54%の議席を与えられる制度はあまりに与党に利するものです。それくらいイタリアの政治は不安定で何も決まらない状況が続いてきたということなのですが・・・。逆に、憲法改正OKの判断が下れば、破たん懸念のある銀行、モンテ・パスキの救済が進むとの見方もあり、東京市場に追い風になると言われています。

リスクは大きいですが、オプション買い方にとっては儲けを期待できる状況です。私も大胆に投資していこうと思います。

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