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渦中のPCデポに天下る元消費者庁長官、阿南久。生協運動の正義の行きつく先?

何と渦中のPCデポ消費者庁元長官が天下り

「瓜田に履を納れず李下に冠を正さず」という言葉を全く知らないのでしょう。栄華を極めた人間には役損があります。それを忘れては世の中の道理が立たちません。生協運動から、消費者庁長官に上り詰めた阿南久さんのこの行動は、全くもっていただけません。世間から便宜を図っていると疑われても致し方ないと思います。監督官庁の元トップが、渦中のPCデポに天下っていたという前代未聞の事態に遅ればせながら先ほど気づきました。これが生協運動というリベラル派の成れの果て、企業の生き残るための手段と言えばそれまでなのかもしれませんが、さすがに義憤にかられました。

http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1424591

このニュースがネットの一部でしか取り上げられていないことについて驚きを感じざるを得ません。マスメディアは一体何をしているのでしょうか。PCデポが健全化するとでも本気で思っているのでしょうか。

阿南久さんは、天下り禁止規定に抵触の過去

確かに元長官とはいえ阿南久さんは、生協運動上がりの民間人で、女性であるユニークさもあり、悪いことをしそうなイメージを喚起しにくい人物なのかもしれません。しかしながら、ファクトは覆い隠された人間の一面を明らかにします。この人物の歴史を紐解くと、消費者庁長官の在職中に、雪印メグミルクの企業倫理委員会委員に天下りを確約して天下り禁止規定の違反となる過去があった人物でした。

消費者庁・強権路線の破綻③ 特商法国会審議に影響も、〝天下り要求〟火消しに走る - 通販新聞

信頼回復のキャッチフレーズの下に倫理委員会なるものを仕立て、監督官庁のOBを報酬を与えて抱え込むという本音丸出しの行為にについて、大手メディアはなぜ批判をしないのでしょうか。消費者運動上がりのリベラル派のお仲間だからと言って、果たしてこうした行為を野放しにしていてよいのでしょうか。

適格消費者団体制度、消費者庁という存在の疑義にすらつながる事態

適格消費者団体制度というNPO法人に団体訴権を与える制度についても私自身最近何か腑に落ちないものがあります。もっと言うならば、消費者庁という組織そのものについてもそうです。消費者団体が公権力と一体化し、全く監視の利かない状態で利権をむさぼる組織に変貌していないかと本当に心配しています。

少なくとも、消費者庁元長官の阿南久さんは、この職をお辞めになるべきでしょう。これはさすがにまずいです。このままいくと、消費者運動や生協運動の行きつく先は、中国やかつてのソ連と同様だったという苦い現実を世間に晒すことになります。