
ドナルド・トランプ勝利に終わったアメリカ大統領選挙
アメリカ大統領選挙は、ドナルド・トランプ氏の勝利に終わりました。今回の選挙では序盤からヒラリークリントンの優勢が殆ど日本のメディア、評論家などから伝えられていました。おそらくCNNの後追いをやっておけば事足りる(安全)と思っていた方が多かったのかもしれません。寄らば大樹の陰ですが、ヒラリーが勝つと予想して結果外れても皆で外れるのだからOK、トランプが勝つと言って外すとちょっとキチガイ扱いされて仕事を失ってしまうリスクすらあり、結果としてヒラリー優勢に皆が流れてしまう気持ちもわからなくはありません。また、インテリを自負する人たちが自身の考えとの近さを評価基準にして、全く別次元である選挙結果をミスリードするのも世の中の常です。今回はアメリカ民主党を支持しがちな日本のリベラル勢力だけでなく、日米安保を堅持したい、揺らいで欲しくない親米保守派も自身の願望で予想してしまったふしがあります。評論家も学者もジャーナリストもやはり人間であり、好きなお馬さんを贔屓目に見て失敗する競馬予想家と変わるところはありません。
トランプ勝利を予想した方々こそ本物。仕事を失うリスクさえあった。
ただ、そんな状況の中でトランプ優勢を貫いた方々に対しては、大いに賞賛すべきです。彼らは先見の明があり、世の中をきちんと洞察することができる人間たちです。しかも今回は仕事を失うリスクがあるにもかかわらず、自分の信念を貫き通しました。支持不支持ではなく、トランプが勝利するということを主張するだけで、何となく変わり者に扱われる空気感が所々でありました。これ結構厳しい空気でしたよ。にもかかわらず勇気をもって、正しさを伝えた彼らこそ、本物の学者であり、評論家であり、ジャーナリストであると思います。
結果が出た後でああだこうだとしたり顔で登場してきた方々とはモノが違います。
トランプ勝利を予想した日本のベスト&ブライテスト
- 木村太郎(ジャーナリスト)
- 藤井厳喜(国際政治学者)
- 日高義樹(シンクタンク研究員)
- 渡瀬裕哉(研究員・コンサルタント)
- 副島隆彦(評論家)
- 潮匡人(評論家)
- 中村逸郎(ロシア学者)
- 亀井静香(政治家)
- 石原慎太郎(政治家)
- 岡田斗司夫(オタク評論家)
- カンニング竹山(お笑い芸人)
ヒラリー優勢に懐疑的だった冷静な知性たち
- 有本香(ジャーナリスト)
- 三浦瑠璃(国際政治学者)
- ケント・ギルバート(弁護士)
- 竹田恒泰(憲法学者)
- 武田邦彦(科学者)
- 橋下徹(前大阪市長)
- 江崎道朗(評論家)
- 西村幸祐(評論家)
- 倉山満(評論家)
- NHK(テレビ局)
ヒラリー優勢っぽいスタンスだった残念な方々
- 長谷川幸洋(ジャーナリスト)
- 末延吉正(ジャーナリスト)
- 青木理(ジャーナリスト)
- 須田慎一郎(経済ジャーナリスト)
- 竹中平蔵(パソナ会長・東洋大学教授)
- 藤原帰一(東京大学教授)
- 古矢旬(東京大学教授)
- 中山俊宏(慶応大学教授)
- 渡辺靖(慶応大学教授)
- 渡部恒雄(東京財団上席研究員)
- 細野豊樹(共立女子大学国際学部教授)
- 原英史(元官僚、政策コンサルタント)
- 全ての全国紙(読売・朝日・毎日・産経・日経)
- 日本の二大通信社(共同、時事)