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言葉を飲み込む鳥越俊太郎 鳥越VSそのまんま東 第2ラウンド

10月14日(金)のフジテレビ「バイキング」で再び鳥越俊太郎氏が登場し、そのまんま東東国原英夫)さんと再び激突いたしました。放映前のそのまんま東さんのtwitterでは、週刊文春上智大学生への淫行疑惑報道を言ってもいいのかなあというつぶやきもあり、ちょっと期待しましたがその話題は残念ながら取り上げられることはありませんでした。言論統制がやはり入ったのでしょうか。

東国原氏のするどい眼光によって、言葉を飲み込む鳥越氏

スタートから噛みつこうするそのまんま東さんに向かって坂上忍さんが、「せっかく来てくれたんだからさあ」と機先を制し、番組は淡々と進んでいきました。しかし、そのまんま東さんは、鳥越さんがコメントをする際には必ず、下手を打ったらすぐ反論してやるぞという映像で分かるほどの獰猛な視線を送り続けました。鳥越氏はリラックスしてコメントすることができず、言おうとした言葉を飲み込むような場面が何度も何度も見られました。評論家や文化人が自由気ままに言説を発していたテレビコメンテーターの立ち位置が変化し、安易な物言いができない責任のあるポジションとなるのでしょうか?。テレビ局側の意図によってある意味自由に世論形成できたワイドショーが完全に変わりつつあります。

橋下徹氏によってもたらされたコメンテーターの責任、役割の変化

このコメンテーターの役割、責任意識の変化については、橋下徹大阪市長の果たした役割が非常に大きいように思われます。橋本氏は大阪府知事、市長時代にこれまで自由気ままに批判だけを繰り返していたテレビコメンテーターを名指しして批判、時には反論権を求めて番組に出演し論争をしました。政治家同士の討論とは別の比較的緩いワイドショーや政治色のあるテレビ番組での世論形成作用に意識的な新しい政治家で、自分が参加しないところで、いつの間にやら方向感やら空気やらが形成されることを徹底的に排除しようとしました。象徴的だったのは従軍慰安婦問題の発言で窮地に立った際、ワイドショーは議会以上の戦いの場と化し、橋下氏は自分の主張を曲げることなく相手と徹底的に論争し、文化人、評論家とコメンンテーター、キャスター、司会者を完全に打ち負かして世論の空気を押し返していきました。化けの皮が完全に剝され、視聴者にはテレビメディアに対する失望と軽蔑の感情が芽生えました。こうして、コメンテーターは、相手と論争できるだけ見識と論理を求められるようになったのです。

テレビ局側の緩い番組を通してのリベラルバイアスのかかった意図的な世論形成はメディアを知ったタレント型の政治家の登場とネットメディアによって不可能となりました。無邪気なコメンテーターの言葉はその場の参加者に反論されます。ネットでは自身のブログは炎上し、他人からは容赦ない言葉が浴びせられます。都知事選挙でそのことは完全に証明されました。

鳥越俊太郎のコメンテーター復帰はやはり厳しい

これから、かつての鳥越俊太郎さんの気楽なポジションはあるのでしょうか。私は非常に厳しいと思います。まず、政治をしっかり勉強し直さなければなりません。そうしませんと、言葉を言おうとしてまた飲み込むことになります。また、上智大学生への淫行疑惑があらゆる場面で蒸し返され相手側の反撃材料となります。刑事告訴だけでなく民事告訴はしたのでしょうか。

鳥越VSそのまんま東の第2ラウンドは、論争にすらなりませんでした。勉強不足の鳥越氏が言葉すら発せられず終わってしまいました。もはやTBS等のホームグラウンドでちょぼちょぼやっていく他ないのかなあというのが私の印象です。